犀1

子供のころ、サイという動物が大好きだった。なんだか恐竜を思わせるような厳つさを持ちながら、でも、目だけはどこか可愛げを感じさせる動物だし。それは、高校生くらいになってもまだまだサイが好きで、当時、なかなか厳つかった天王寺公園の動物園にクロサイの赤ちゃんが生まれたときき、名付け親になりたくてわざわざ出向いたこともある。当時初めて付き合った彼女とか、友達の分も併せて複数通応募したけれど、カスリもせんかった。つまんない名前になっていた。

しかし、このsigh-log(サイログ)と名付けたページは、決してサイ好きを公言するためでも、ライノレーベルへのリスペクトを捧げるためのページでもなく、単にmap Oこと(小田晶房)の極々個人的なため息をつづるだけのページです。だから……結構……悪い空気に満たされるのではないか、と。いやぁ、いっつも思うんですよ。mapのblogとかさぁ、なぎ食堂のblogでも何でもいいんですけれど、やっぱり俺個人を知らない不特定多数の人間に読んでいただきたいという思いから、どうしても遠慮がちな文章になってしまう。まぁ、何よりも記名文書じゃあないから、あんまり毒づいたりできないんですよね。自分は嫌われてもいいけれど、アーティストとか店とかが嫌われたらやだなぁって思うし。そこらへんのバランスがあんまり上手くないもので、twitterとかメールとかでで怒られちゃったりするのです。「mapは良質な音楽を紹介してるのに、その態度はなんだ?」と。なんだ、その良質ってのは? じゃあ悪質な音楽ってのを聴かせてくれ。俺は、そんな“良質”なんてぇ言葉で括られるようなものはでぇっきらいだ(なぜに江戸なまり?)。

でも、まぁ、バファリンの半分が優しさでできているが如く、俺個人の半分は、妬みと嫉みでできておりますので、どうしてもいろんなことに愚痴ったり怒りをあらわにしたりするわけです。ただ、それはあくまでも、小田個人の思いとか考えっちゅうことで、map全体とは切り離して考えていただければこれ幸い。いやぁ、もうネット社会ですよ、本当に。そうやって、パーソナルとパブリックを意識的に切り離さないと何にもできないってぇのは。でも恥ずかしいけれど、そうじゃないとバランスが取れないもので。

と、いうことで、まぁ時折、「オーサマの耳はロバの耳」と壷に向かって叫ぶが如く、たまった悪意はこの痰壷に納められていくのではないか、と。