かえる目『拝借』on sale!!

cn0027

かえる目『拝借』【CD】  (cn0027)

販売価格(税別)
¥2,000
在庫状態 : 在庫有り

 

今を去ること3年と少し昔、「おっさんの体にユーミンが宿る」という秀逸なコピーを背たろうた『主観』で実体を現したかえる目。現在も彦根に居を置き、学者として研究を進めながら合間にギターをポロン、ピアノをコツンと叩きながら、ジワリジワリと心の奥ににじり寄る言葉を紡ぐかえるさんこと細馬宏通、氏を核として、脱臼室内楽バンドHOSEやブラックメタルバンドtotas causas de malignitatをはじめ、ここ最近の東京における数々の異型音楽のどこかに必ず携わっている宇波拓、実験音楽家としてライフワーク「segments project」を突き詰めながら、バイオリンでバイオリンじゃない音を奏でる阪神好きの巨人・木下和重、そして、コンポステラ〜ストラーダという希代の演奏家たちが集まる場所でも特別(過ぎる!)香りを放ち、そして今もNRQやふいご、NEWDAYから自身のトリオまでを支える東の畸人中尾勘二。この強者どもの鉄壁(と呼ぶには緩すぎるのだが……)のコンビネーションだからこそ、ライヴ当日にかえるさんから渡された譜面をあんなにも美しく、そして切なく奏でることができるのだ。

そして、数えること3枚目、題して『拝借』。宣伝文句でも何でもなく、これは間違いなく彼らの最高傑作であり、これまでのアルバムの中でも、もっとも多くの謎を含んだアルバム、と言える、のか? いや、どうなんだろう、どうなんだ、ねぇ、どうなんですか?……とにかく、掴もうとするとスルリと抜ける、での味わってみれば滋味溢れ体の奥底から力が湧いてくるような鰻のようなアルバムなのだ。

書生節風情のバイオリンに導かれて、お耳を「拝借」。その後の4曲は、ポップス史に残るかもしれない怒涛の名曲乱れ打ち。宇波の手によるドリーミーなオーケストレーションが施された「街頭行進」、極上の言葉が切なすぎる旋律に絡みあい、バイオリンが激情を刺激する「街の名は渋谷」、単なるちょっとしたお引越しに命を与えた「転出」、ボッサ・テイストのアレンジメントも洒落た「花牛図」と続く。なのになのに、どうしてこんな曲を……いや、それ以上は言うまい。それがあるからこそのかえる目。他にもECDとのコラボレートが話題を集めているチェンバースカトリオPOPOの人肌の透明サウンドをバックに歌う「マンガ都市」や白黒フィルムの映像がガツーンと脳裏に浮かぶ「運び屋」等々、とにかく何度聴いても新しい発見がある名曲ぞろい。

また、録音はもちろん宇波拓。これまで以上に生々しく、そして演奏家ならではの「気」を捉えた特別な音像は、今回ももちろん健在。また、発売予定のアナログ盤(本CD封入)には、若干アルバム・アレンジとは異なる仕上がりで聴かせてくれる。

地味だけれど、すべての人に勇気を与えてくれる音楽作品。ぜひ、1度お試しアレ!

細馬宏通(かえるさん)……滋賀県立大学教授の顔としてジェスチャー分析、会話分析、視聴覚文化研究などにたずさわりながら、立体視(ステレオグラム)、絵葉書、エレベーター、二桁の掛け算、カートゥーン、ハイパーカード・スタック……等々、興味の赴くままにさまざまなことにおいてのスペシャリスト。その膨大な知識から生まれた独特の視点と整然とした美しい文章は、現在最も求められているものかもしれない。

街頭行進(Gaitoukousin)by かえる目(kaerumoku) by mapup

かえる目『拝借』
(compare notes cn-0027)
JAN:未定  2011.3.24発売  価格:2,100円(税込)

1.      拝借
2.      街頭行進
3.      街の名は渋谷
4.      転出
5.      花牛図
6.      たぬき
7.      マンガ都市
8.      天文台もなかのうた
9.      ぴかぴか星人応答せよ
10.     運び屋
11.     鳥頭
12.     スイス

数量