うつくしきひかり【9.10 神保町イワト】

うつくしきひかり、という名前がとにかくいい。多くの人がそうだと思うけれど、この名前で想像する音っていうのがあって、実際、耳にした時、そこに違和感が何ひとつ存在していないという整合性に、また感動するのだと思う。ただ、これが「ほうじゅんなるひかり」とか「あなたをいやすひかり」だったら、どこかの手かざしする宗教団体のように思われるかもしれないけれど。本当に関係ないっすよ! 全然関係ないみたいっすよ! いや、ちゃんと確かめてないぞ? どうなんだ?

当方からのリリースということもあって、既にこの1年の間、うつくしきひかりに関しては、ココとかココとかココで書き続けてきた。 でも、それでもまだ言葉にしたりないような気もしている。それは、彼らの音楽が、今、ひとつ完成したとおもいきや、まだまだ変化を続けているからではないだろうか?

うつくしきひかりは、まったく別の音楽的魅力を持った「ザ・なつやすみバンド」があるゆえに、とても器用な音楽家たちだと思われているかもしれないが、それは違う。うつくしきひかりで演奏される音楽は、結構細かなソロまでが、しっかりとアレンジされており、即興的な要素が加わることはほとんどない。 それは、ピアノとスティール・パン、その2つがバッキングとソロという形式ではなく、2つの楽器が絡み合うことによって鳴る「うつくしきひかりという楽器」が存在しているから、だと。それゆえ、ピアノとパンのバランスが崩れると、ピアノのソロ、パンのソロ、という当たり前の形式になっていく。

しかし、先日のテニスコーツとの絡み、そして坂本美雨との絡みで聴けたうつくしきひかりは、既存のアレンジメントを丁寧にやる形から少し逸脱し始めているように思える。そして、その緩みや撓みの部分に、また別の色の光が見え隠れしているようにも。もちろんこの先も「即興で音を作る」ということはないと思うけれど、ときおり見える音楽家としての余裕が、聴くものの緊張感を和らげてくれているようにも感じる。以前、MC.sirafuは、「このピアノとスティールパン、歌っていうのは発明だと思ってるし、しばらくは2人だけでまだ何ができるか考えてみたい」と語っていたし、ゲストを多く迎えて壮大なアレンジを……なんてことはないだろうけれど。

あれ、なんか文章固いなー。寝起きだからかしらん(笑)。

中でも、ヴォーカル&ピアノのナカガワリサ嬢のここ1年の深化はスゲーなーと思う。ガシガシと前に出るタイプではない。ただ、もともと歌うことだけに対しては物怖じをしない人、そしてそれ以上にここ数カ月のライヴでは、一皮剥けた自由奔放な空気に満たされている。伸びやかな歌声はより輝きを増し、感情はあえてざわつかせぬよう穏やかに、ただ、言葉とその意味をひとつひとつ噛み締めるように歌う。そして、もひとつ、言葉を口の中を響かせるように歌う(あぁぁあ、これどう言ったらいいのかなぁ? 知ってる人は分かってもらえるか)あの唱法がとても心に響く。呟きのようで、でも外に向けて伝えようとするあの感じ、あれがいい。そして、曲間でいつものように悪態をつくMC.sirafuをピシャリと一言で諌める(笑)。やるなぁ。もっと頑張ってシメてやってください!

そして、彼らの可能性を感じる理由をもうひとつ。まだ音盤化していない曲で、ライヴでも結構後半に演奏されることが多い「ゆうびんやさん」という曲がある。これをアルバムに収録しなかったのは、ちょっとカラーが違うからだと思うんだけれど、アルバムに収録されているような「静謐感」ともザ・なつやすみバンドの「ポップスネス」とも異なる、童謡のような柔らかさと親しみやすさがある1曲。また、最近演奏される新曲「木漏れ日のうた」っていう曲があり、これもたぶん同様の輝きを見せる。もちろん、彼ららしい切ない旋律もあるけれど、子供でも口ずさめるような幸せな曲調がいい。これらを携えて、きっとまた新たなうつくしきひかりをこの先見せていくことだろう。あと、個人的にはこの2人によるインストゥルメンタルも聴きたいなぁって思ったりするのだけれど、 それはまた別の話かな?

全然関係ないけれど、先日のテニスコーツ×うつくしきひかりの転換時に、いろんな人の喧騒の中でナカガワリサちゃんとさやさんがピアノを連弾していて、それも記憶にあるBGM系の曲を思い出しながら拙い感じで演奏してて、それがねぇ、たまらないのですよ。で、今そのシーンの音を聴き返しているだけれど、これがとてもいい。なんだろう、この幸せな感じは。なんだろうなんだろう。もしうつくしきひかりのインストバージョンがあるんだったら、身構えて聴くようなんじゃなくって、やけに賑わっている店の幕間音楽のような感じで聴きたいなぁ、と。

あと、MC.sirafuの言葉に対する感覚の面白さ、切れ味等、まだまだ語るべきことはたくさんあるのだけれど、それはまた別の機会に。 とにかく、9月10日のイワトでは、東京で久々にグランドピアノ(これは高橋悠治さんのために用意されたという1台。かなりいい音です)の生のいい響きでうつくしきひかりを楽しめることにも注目。あと、popoとの共演はあるのかなー、どうなのかなぁ、とにかく乞うご期待です!

  • 【pus2012】9月10日(月)にpopoと共に神保町イワトに出演する「うつくしきひかり」について少しご紹介。というか、もうどれだけ書き続けただろううつくしきひかりについて。でも、まだまだ彼らの魅力を伝えるには至りません。 http://t.co/eO7dYV0E

  • 【pus2012】9月10日(月)にpopoと共に神保町イワトに出演する「うつくしきひかり」について少しご紹介。というか、もうどれだけ書き続けただろううつくしきひかりについて。でも、まだまだ彼らの魅力を伝えるには至りません。 http://t.co/eO7dYV0E

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