三田村管打団?『!!!』on sale!!!

ついに、ついに本日7月12日、三田村管打団?のサード・アルバム『!!!』がリリースされましたー。いやぁ、本当に、こちらの話なんですが、今回のアルバムは昨年夏くらいにはリリースできればと思いながらも進めてきたのですが、諸事情が絡みあって重なりあって、遅れに遅れて本日7月12日の発売と相成りました。その間、三田村は数回のリリース(予定)イベントをこなしていたんですが……本当に各所、さまざまな方々にご迷惑をおかけしましたが、とにかく出来上がりました! そして、その内容は……待っていただいた甲斐が十分にある、素敵な作品に仕上がっております。

と、いうことで、待ちに待ったアルバムから、まずは聴いていただきましょう! あの名曲「steal beat」をば!

三田村管打団?のルーツでもあるLIVE! LAUGH!の名曲、大原裕の残したもののひとつ。そして、この三田村バージョンでは、中盤には、今や“赤ちゃんを背たろうてトロンボーンを吹く女”として知られる廣田智子と三田村きってのテクニシャン吉野竜城の丁々発止も楽しめますが、いわゆる「巧なソロパートをバリバリと聴かせる」のではなく、他の演者たちが大きな神輿を作り、時折ソロを吹く輩を載せて練り歩く、そんな様子が目に浮かびます。

世の中には三田村よりもテクニカルにカッコいいブラスバンドなんてたくさんあると思います。即興が巧い演奏家たちも山ほどいると思います。ただ、そういうことじゃない。そういうことじゃないんですよ!

三田村の面白さは、そんなテクニカルな完成度ではなく、バンド全体が作る神輿の形が、場所や 空間、楽曲やその日の気分やメンバーの組み合わせによって、とんでもなく大きくなったり小さくなったりするところにあります。「なんか、演奏ヘロヘロしてるやーん!」と思う人がいるかもしれないけれど、彼らが目の前で演奏する姿を観たら、そんなことドーデモイイコトになってしまうと思います。それが、彼らの一番の魅力だったりするのです。その面白さは、関西随一の三田村ヘッズであるasianplastic氏のブログを読んでいただくのが一番早いかぁ。こちらまとめになっておりますので、ライヴを観たことがある方もない方も、ぜひご一読いただければ幸いです。>>>>石黒亮ウェブログ

それゆえに、本作はほとんどの曲でオーバーダブなしの一発録り、そして録音はもちろん、バンドの音を10年近く前から支え続けている西川文章氏が担当。さっくりと録ってるようで、その実、このバランスはなかなか作れないと思われます。バンドが奏でるどの部分が面白いのか、音楽家的な視点を持ってるからこそ捉えることができる代物と言えます。

今回アルバムは2枚組となっております。実を言えば、2枚合わせても70分に満たないわけで、作ろうと思ったら1枚に収めることは可能でした。ただ、三田村の面白さのひとつである「大きなうねりのほっこり感」(金盤)と、時折ソロ・ライヴ等で魅せる「ちょいとシリアスな疾走感」(銀盤)、この2つを同列にまとめてしまうと違和感があるということで、これまでは前者を中心に2枚の作品を編みこんできました。ただ、やっぱり聴いてほしい、あの疾走感とグルーヴを! ということで、もう1枚の銀盤を作ってみました。コレがですねぇ、いいんですよ、やっぱ。

実際、ライヴではドラム2人(塩入基弘 光田臣)、パーカッション1人(池田安友子)の打団が集まることはほとんどないのですが、この3人が集ったときのパワーは本当に凄まじく、グイグイと別の場所へと引っ張っていってくれます。先日の関東2デイズ・ライヴでは、珍しくこの3人が揃って登場。特に試聴室でのライヴでは、終演後お客さんの10人に1人が池田さんのソロ・アルバムをご購入。実際、バンドメンバーのソロ作って結構売れないものなんですよね。でも、ライヴでの確かな演奏にお客さんも本当にビビッドに反応してくれたようです。そういうのっていいなぁ。

そんな三田村の最高傑作がここに登場。最高傑作って安易に言いたくないけれど、コレに関しては自信を持って言えます。最高傑作です!

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世界中にここにしかない、たおやかで強靭なブラスバンド・ミュージック

天上の楽団・三田村管打団?が紡ぎだす大きな光の糸
心震わせるブロウ、脳を躍らせるビート…圧倒的なエネルギーで聴かせる2枚組アルバム

三田村管打団?の音を聴く度に、いつも心のどこかが濡れる感じがする。もちろん、生で繰り広げられる演奏は、どこまでも楽しく、最高にファンキーだし、笑顔が絶えない心地の良さ。ただ、演奏が終焉に向かうにつれ、そのちょっと切ない旋律に涙をするだけでなく、音の端々のひとつひとつ……ここ日本でしか生まれ得ない独特の「湿度」が、普段は乾ききっている僕の心の奥底に潤いを与えてくれるのだ。
気付くと結成から早10年、もはや「今は亡き大原裕のLIVE!LAUGH! の若手メンバーを中心に結成…」云々の歴史よりも、神戸は塩屋に位置する美しき洋館、旧グッゲンハイム邸の箱バンであり(もちろん、この場所はメンバーの森本アリが管理している最高の場所だ)、東に雪まつりの賑やかしを求められたら、そこに行って指をかじかませながら火の出るような演奏をし、西に島ぐるみの芸術祭での出囃子を頼まれたら、そこに行って地のばあちゃんたちを躍らせる。そんな、ブラスバンド、それが三田村管打団?なのだ。

セカンド・アルバム『!!』から、4年。この前後から、原田郁子との数度のコラボレートはもちろん、こちらも今年の8月についにアルバムをリリースする東京最高のR&B(リズムと慕情)バンド「片想い」とのコラボレート・バンド「両想い管打団!」で数度の演奏を行ない、圧倒的な音楽で聴く者すべてを踊らせた(コレ、嘘偽りなきホントーの夢のような出来事!)。そして、それ以上に、メンバーの半数以上が女性を占めるこのバンドで、ここ数年とんでもない出産ラッシュという嬉しい出来事が! 普通ならば、それでバンドから引退なんてぇことも少なくないけれど、三田村の場合はちょっと違う。乳飲み子をかかえながら強烈なブロウを聴かせるというとんでもないメンバーまで存在し、「子供」の圧倒的なエネルギーをプラスにして、より力強く、より楽しい音楽が繰り広げられ始めている。

そして、ついにリリースされる3枚めのフル・アルバム『!!!』は、そんな型枠にはまらない彼ららしく、CD2枚組にまで広がってしまった! 金盤と呼ばれる1枚めには、彼ららしいどこかほっこりとしたたおやかな旋律と大きな世界観を楽しませてくれる楽曲がならぶ。しかし、この作品真骨頂は銀盤と称される2枚目の存在にある。女性陣がフロントに並ぶがゆえに気づかれにくいが、三田村のもうひとつの魅力は、その圧倒的なリズム隊にこそある。池田安友子(パーカッション)、塩入基弘(ドラムス)、光田臣(ドラムス)からなる「打団」は、実は関西を代表する強靭なビートなのだ。そんなリズムの強さを堪能できる銀盤からお聞きいただければ嬉しき次第。
ニューオーリンズのブラスバンドとも東欧のブラスバンドとも異なる、ゆっくりじっくりと熟成された特別なブラスバンド・ミュージック。騙されたと思って1度聞いたら……ズブズブと抜けられなくなること請け合いです。是非!