タラ・ジェイン・オニールがやってくる!

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10年、20年っていうのが、こんなに早く過ぎていくとは、肩より長い長髪を括り黒いスリムのジーンズを履きつぶしていたころには思いもしなかった(ハズカシー!)。今、自分の肩書として「なぎ食堂店主」だの「コンペアノーツ主宰」だの、あるけれど、一応「map構成員」っていうのを冠しているのは、今から15年ほど前の2000年に、「map」って雑誌を現・スィート・ドリームスの福田教雄作っていたから。でも、もう12年も作っていない。12年だよ、なんだよ、それ。人生一周りか。信じられない!

本当は雑誌を作るためにはじめたはずが、僕らはなぜか雑誌を年に1度くらいしか作ることができず、でも、その代わりと言ってはなんだけれど、海外からミュージシャンを呼んだり、レコードを作ったりすることに没頭することになる。もちろん、そんな道楽が僕らの銀行残高を喜ばしいものにするなんてことはありえなかったのだけれど。

それは、海外のインディ・アーティストたちの音や人柄が好きだったってこともある。でも、何よりも自分たちがバンドをやってるかのように、日本中いろんな場所に出向き、いろんな人たちに出会い、そしていろんな美味しいものを喰らい、酒をかっこみ、もちろん音楽を楽しみ……そんな旅をする生活が、たまらなく楽しかったから。そして、その楽しさを教えてくれたのは、2002年の6月、タラ・ジェイン・オニールとIDAのダニエル・リトルトンとのツアーだった。

タラは、静謐なアコースティック・サウンドと訥々とした歌声を聴かせる、穏やかなクール・ビューティ…と思っていた。でも、それは、彼女がケンタッキーのジャジャ馬娘だった時代のことを忘れていただけだった。ツアー中、もちろんほとんどはゴキゲンなのだけれど、ひとたび拗ねると髪の毛をくしゃくしゃにしながら、小さな声で言っちゃいけない言葉を吐いたりさえしていた。もちろんダニエルや、一緒に来日したノエルの優しさにも救われ、ここでは書けないようないろんなことがあったツアーも終了。でも、それが終わった後、山ほどの反省と共に、とても大切なものを見つけたような気がした。もちろん、それが何かはいまだちゃんとわかっちゃいないし、分かっていても、それは言えない。

その後、タラは2年に1度ほどのペースで何度も来日、僕らはこの12年の間に少しずつ変わっていく音楽性と、もはやジャジャ馬慣らしの必要もないほど丸くなった人柄に、驚き、そして楽しませてもらい続けている。こういう来日企画をやっていると分かることは、最初の来日が一番お客さんに来ていただける。もちろん、「ホンモノはどんなもんじゃろ?」と思って確認しに来る人の気持ちはよく分かる。で、何度か呼べば呼ぶほどお客さんは減っていく、という流れ。でも、さ。それってつまんねぇなぁと思う。前来た時面白くなかったら仕方ないけれど、面白かった、良かったのなら、次はきっとモア・ベターだよ。もちろん、ダメなときもある。12年もあれば、人生浮き沈みもあるだろうし、あかんときもある。ただ、これはちょいとマニアックな視点かもしれないけれど、そういう「あかんとき」こそ、いいなぁ、面白いなぁって思ってしまうのは自分だけかな? 音楽だけじゃなくって、それを奏でる人を楽しむ、ってこと、もちろんそれは流行とかとまったく関係ない話。でも、考えてみたら、こんなUSインディ聞いてるのって、別段、流行とかハイプで楽しんでたわけじゃないよね。うん。

人それぞれ、違うのだろうけれど、僕は過去に好きだった音楽を聴き返すことに恥ずかしさを感じることはあるけれど、それでもずっと好きだったりする。誰になんと言われようと、好きなものは好きなんだから仕方ない。話は少しずれるけれど、過去に自分が勧めたものを「え、今でも◯◯とか聞いてるんですかー」とか馬鹿にした、あのクソ音楽ライターは、一生認めない。てめぇなんかに自分の大切な音楽の話はされたくない。あ、話ズレ過ぎだ(笑)。とにかく、一度好きになったものは、ずっと好きでいたい、と思うわけ。いいもんですよ、それはそれで。

タラは、今年の春、本当だったら日本にやってきていて、ちょろっと文句とか言いながら、飯を頬張りながら日本中を回っていたはず。でも、空港から入ることはできなかった。それは、仕方がないことだった。でも、僕はそれがとても残念で残念で仕方なかった。悔しかった。逢いたかった。「また、来るの?」と思うかもしれないけれど、もう2度と会えないのかもしれない。前回の来日中止は、本当にそんな思いをヒシヒシと感じさせる出来事だった。人生なんてあっという間だ。だからこそ、そんな出会いのひとつひとつを大切にしていきたい。もちろん、それは個人的な話だけれど。

先週、週末に韓国でのライヴを終え、彼女が日本に(またまた)やってくる、ヤァヤァヤァ。もし、少しでも興味を持ったなら、ぜひ遊びに来て欲しいなぁ、と思う。きっと、素晴らしい演奏が聴けるんじゃないかな、と思う。

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TJO JAPAN TOUR 2014
タラ・ジェイン・オニール ジャパン・ツアー2014


10月21日(火)東京・渋谷 7th FLOOR(03-3462-4466
東京都渋谷区円山町 2-3-7F
w/ ハウシュカ三富栄治mangneng服部将典
開場 7:00pm/開演 8:00pm
料金 4,000円(前売)/4,500円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:76779)、e
予約:WINDBELL

10月22日(水)松本 アレックス(0263-38-0050
長野県松本市深志 1-2-8-B1F
w/ 柴田聡子ヨダサチエ
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)*ドリンク代別
予約:会場、Girls Rock Japan

10月23日(木)京都 アバンギルド(075-212-1125
京都市中京区木屋町三条下ル ニュー京都ビル3F
w/ Gofishトリオ(テライショウタ稲田誠黒田誠二郎)、ASUNA
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)*ドリンク代別
予約:会場

10月24日(金)神戸 旧グッゲンハイム邸(078-220-3924
兵庫県神戸市垂水区塩屋町 3-5-17
w/ 二階堂和美
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,000円(前売)/3,500円(当日)
予約:会場

NEW POP #14
10月25日(土)浜松 ズートホーンロロ(053-458-1388
静岡県浜松市中区成子町 56
w/ れんげグレープフルーツフルフラットkotolis
開場 6:00pm/開演 6:30pm
料金 2,500円(前売)/3,000円(当日)*ドリンク代別
予約:sone records

TONOFON SOLO & SWEET DREAMS 2014
10月26日(日)東京・町田 しぜんの国保育園 small village
東京都町田市忠生 2-5-3
w/ トクマルシューゴmmm酒井己詳西森千明てぬぐいmangnengスッパマイクロパンチョップ
録音(出張・新曲の部屋):黒岡まさひろ伴瀬朝彦(ゲスト)、仲原達彦(司会)
映像:戸井安代
展示:松井一平ユカワアツコ *「small village -保育と表現-」展併設
開場 1:30pm/開演 2:00pm/終演 7:30pm
料金 3,500円(前売)/4,000円(当日)*中学生以下無料
チケット:tixee
*お陰さまでチケットは売り切れとなりました。どうもありがとうございます。

10月28日(火)東京・渋谷 オ・ネスト(03-3462-4420
東京都渋谷区円山町 2-3-6F
w/ HELLL、アキツユコ、佐立努 with mangneng嶺川貴子ダスティン・ウォング(追加決定!)
開場 7:00pm/開演 7:30pm
料金 3,500円(前売)/4,000円(当日)*ドリンク代別
チケット:会場、ローソンチケット(Lコード:76508)、e

以上、10月26日を除く全公演のご予約は「tjo2014jp@gmail.com」でも承ります。1)ご希望日、2)人数、3)お名前(フルネーム)、4)電話番号、以上の4つを添えてメールをご送信ください。当日、受付でお名前を確認後、前売り料金でご入場いただけます。なお、公演によっては予約確認メールにある整理番号順でのご入場となる場合がございます。あらかじめご了承ください。


招聘:株式会社スタンダードワークス

共催:WINDBELL(10.21)、Girls Rock Japan(10.22)、塩屋音楽会(10.24)、sone records(10.25)、Tonofon(10.26)

協力:BARAMしぜんの国保育園 small village(10.26)、saitocno(10.26)安永哲郎事務室(10.28)